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★ 500円以下で手に入る“万能練習台”のススメ


2006年現在、ヒッコリー製のドラムスティックは1セット1,200〜1,500円位ですよね? これって、20年以上前と変わってないか、むしろ、安くなってるって知ってました?

それと比べて、最近の「練習台」の値段の高さはなんなんでしょう? 安いのでも3,000円ぐらい、高いのは1万円近く。電子ドラムなんかのパッドは、もっと高いですよね。

う〜ん、たかが練習台に、そこまでの値段を出す必要があるとは、僕にはどうしても思えないんですよねぇ…。

だって、3,000円あればヒッコリーのスティックが2セット、1万円あればZennのハイハットが上下ペアで買えますからね(笑)。



そんな僕が現在使っている練習台は↓こんなものです。 レモン色のパッド、サムネイル
(クリックすると画像の全体が見れます)

←色や大きさが分かりやすいかと思って、スネアの上に置いて撮ったんですが、白いヘッドの上に黄色のパッドは、ちょっと失敗だったかも…。全体画像で見ると、まるで「目玉焼き」みたいです(苦笑)


この安っぽい黄色のパッドは、20年以上前に、新宿の「石橋楽器」だったか「KEY」かの、どちらかで手に入れたものです。ちゃんと<ドラム練習用パッド>として売られてました。(*1)

家に帰って袋を開けてみると、スーパーボールみたいな材質で、音は非常に静かでしたが、リバウンドが強すぎて、まともな練習台としては使えないと思いました。

結局、夜中に突然叩きたくなった時や、遊びに使う程度で、これを「練習」に使う事は、滅多にありませんでした。

ところが、ある日偶然に発見した「特性」が、非常に役に立つことが分かってからは、メインの練習台に昇格し、今や9割以上の練習を、このパッドだけでやっています。




*1 ビニール袋に入って、壁にぶら下がってたんですが、何色かあった中のレモン色のやつ(年月が経って変色しました)を「プリンみたいで面白い」と思って気軽に買っちゃいました。値段は覚えてませんが、たぶん、1,000円しなかったと思います。800円とかだったんじゃないかな…。


市販されている他の練習台には無い、その「特性」とは、単一の材質で出来ているので、「置く場所の硬さによって、リバウンドの強さが変わる」という事です。(*2)

そもそも、ドラムセットには、ライドシンバルのようにリバウンドの強い楽器もあれば、フロアタムみたいにリバウンドの弱い楽器もあるわけですから、セットドラマーは、幅広いリバウンド状態に柔軟に対応できなければいけません。

当然、練習の際にも、リバウンド量や質の異なる、複数の練習台を使う必要があるはずなんです。

スネアだけの練習なら市販の練習台でも充分ですが、ライドシンバルの練習には、コンクリートや鉄板みたいに、硬くてよくハネ返る打面が、フロアタムの練習には、座布団やソファみたいに、あまりハネない打面が欲しいわけです。

しかし、コンクリートや鉄板は硬すぎて手を痛めかねませんし、音もウルサ過ぎます。座布団やソファはドラムの打面とは感触が違いますし、叩き過ぎればボロボロになってしまいます。

でも、コンクリートや座布団の上に、このパッドを置けば、欲しいリバウンドの量はそのままに、様々な問題も解決して、快適に練習する事が出来るわけです。

僕は足の練習も9割がた床の上だけでやってますので、最近では練習はほぼ全部、このパッドと床でやって、練習成果の確認だけを本物のドラムセットでやるようになってます。




*2 通常の練習台は「打面」と「枠」や「基板」の、2種類の材質で出来ているため、置き場所を変えたり、下に物を敷いたりしても、リバウンドの量はほとんど変わりません。そして、その「一定に設定されたリバウンド」の「量や質」こそが「リアル」だとか「持久力が養成出来る」等、各製品の「売り」になっているわけです。
しかし、2006年現在、市販の大部分の練習台は、スネアドラムの打面だけを基準に作られているのが現実です。


これは非常に便利で実用的なので、生徒さん達にもオススメしたかったのですが、残念ながら、同じパッドを手に入れるのは、現在では非常に困難なようです。(*3)

そこで、何か、かわりになる物はないかと、数ヶ月に渡って探しつづけ、何人かの生徒さんにも協力して頂いた結果、ようやく最近、近い特性を持った物が見つかりました。

ドイト(DOit)等の、ホームセンターで売っている、たてよこ15センチ、厚さ1センチの「ゴム板」です。




*3 ネット上の楽器屋で同様のパッドを見かけたという友人の話もあったのですが、該当するページはいまだに見つかりません。どこかで同様のパッドを見かけた方は、ぜひ情報提供をお願いします。
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万能練習台に最適(?)なゴム板の例
天然ゴム製の場合 ゴム板のシール


残念ながら、僕が持っている黄色いパッドと比べると、ちょっと音が大きいので、真夜中でも大丈夫というわけにはいきませんが、練習台としてみたら、静かな方だと思います。

タッチ自体は、黄色いパッドより優れている面もあって、バズロールをやった時の反応の仕方なんかは、かなりスネアに似てますし、タッチが潰れたかどうかも、聴きわけやすいです。

また、置き場所の硬さに対する反応が繊細なので、リバウンドの量を、非常に広い範囲で変える事が出来ます。

コンクリートに置けばライドシンバル。タオルを1枚はさめばローピッチのタム。タオルを4つ折りにした上に置けば、ものすごいローピッチのフロアタム…といった具合です。

大きさも、重さも、それ程でもないので、これと、タオルと、スティックをワンセット持って出かければ、どんな場所でも、思う存分練習が出来ると思います。

室内なら、タンスの上とか、床に置いて、異常に高い位置や低い位置、また、身体の横とか、後ろとか、あり得ないような位置に置いてみるのもオススメです。

普段から、こういう事をやっておけば、もう、少々のセッティングの不備で悩む事はないでしょう。

およそ、スティック・コントロールに関する練習なら、このゴム板1枚あれば全部出来てしまいます。複数枚用意して、色々な場所に設置すれば、移動の練習も出来ますね。

2006年7月現在なら、1枚わずか305円(ドイトの場合)で手に入りますから、10枚買っても3,000円ちょっとですし。





ゴム板の購入方法
 同じようなゴム板は、色々なホームセンターで手に入るようですが、品質は様々で、中には、非常に音が大きくて練習台として使うのに向いていない物もある事が分かっていますので、ご注意下さい。
 音量に関しては、実際にスティックを持って行って(店員さんに怒られない程度に)軽く叩いてみる事をオススメします。
 大きさ、厚さに関しては、タテヨコ15〜20センチ、厚さ1センチ程度の物が、最もリバウンドの量をコントロールしやすいと思いますので、近い物を探して下さい。


ちなみに、ゴム板の厚さが5ミリでは、音が大きく、置き場所に対する反応も過敏過ぎ、厚さ2センチだと音は非常に静かですが、置き場所を変えたり、下にタオルを敷いても、ほとんどリバウンドが変わりません。

ですから、リバウンド量を変えて「万能練習台」として使うには、やはり、厚さ1cmの物が最適だと思います。

なお、当たり前のことですが、買うのも、使うのも、あくまでも「自己責任」でお願いします。それによって何が起きても、当方では一切責任は取りません。ご了承下さい。

たとえば、ゴム板ですから、何年か経つうちに劣化して、置いてあった場所に「黒い跡」が付く可能性があるわけですが、これも含めて、全て、ノークレームでお願いします。

というか、このエッセイは、あくまでも一つの「ヒント」と考えて頂いて、「練習台として使えるもの」を、ご自身で色々と探してみるのも、面白いのではないかと思います。

どちらかというと、そっちの方がよりオススメです。もちろん失敗もあるかもしれませんが、それ以上に多くの「有益な発見」が必ずあると思うからです。

それでは、このエッセイをきっかけに、いつか貴方にとって最高の練習台が見つかりますように!(^^)/

★蛇足 僕の黄色いパッドも、今回紹介したゴム板も、叩いているうちに、だんだん動いて行ってしまいますが、それをマイナスと考えない事が大事です。
 バディ・リッチ、トニー・ウイリアムス、ジョー・モレロ等、過去の偉大な名ドラマー達のドラムソロ映像を見れば、動いてしまったイスやハイハット、バスドラムを、片手や足で叩き続けながら、元の位置に戻す場面を多々見ることが出来ます。
 凄いと思うのは、彼らがいずれも「音だけ聴いていたら絶対に気付かない」ぐらい見事に、余裕で対処している事です。
 なぜ、そんなに余裕で対処できるのかといえば、当時のドラムセットは「叩いているうちに動くのが当たり前」だったからです。そういうドラムセットを、いつも使っていたからです。
 本番より楽な状態で練習していては、本番で実力を発揮する事は出来ません。「叩いているうちに動いてしまう」事も、発想を変えれば優れた特性です。


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