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★ 超人ドラマー:ギャビン・ハリソン


2010年秋の日本では、まだ「誰それ?」という人が少なくないでしょうが、少なくともアメリカやイギリスでは、ギャビン・ハリソンは、すでに大変に有名なドラマーです。

なにしろ、2007年『米モダンドラマー誌』読者投票では、
マイク・ポートノイやヴァージル・ドナティを抑えて、プログレッシブ・ロックドラマー部門の第一位。

さらに、2010年『英リズムマガジン』の「過去25年間のグレイテスト・ドラマートップ20」読者投票でも、第3位を獲得してるんです。(*1)

なにはともあれ、僕が去年見つけて、文字通り「ぶっ飛んだ」動画をご覧下さい。英米での人気も納得ですよ。

*1 1位はジョーイ・ジョーディソン、2位がマイク・ポートノイ、4位がニール・パート、5位がデイヴ・グロールだったようです。


☆打ち込みの音源(?)と合わせて叩くギャビン・ハリソン


とんでもないテクニシャンだというのは、30秒も経たないうちに、誰でも判ると思います。

その上で、アプローチが非常に面白い。まずは、ミニサイズのシンバルの使い方。ミュートと併せて、実にメロディックに、見事に扱ってる。

そして、「なんじゃこりゃあ!」と思ったのが、1:02〜1:03のフィル。タムを上から下に「だらら〜」って、ええっ?!

こんな事をやる人を、初めて見ましたよ。それに、ギターのアーミング・ダウンみたいな効果を、まさか、生ドラムで出せるなんて、まったく想像すらしなかった。

その他にも、ゴーストノートとキックの組み合わせとか、左手の指で音符を叩いちゃう(これは、バーナード・パーディのアイデアが基でしょうが…)とか、面白いアプローチが目白押し!

しかも、どのアイデアも「成功」してるのが凄い。さらに、とんでもない事をやってるにもかかわらず、けっして「難解」にはなっていないというのが、さらに凄い。

おいおい、何者だよ、この人…という事で、さっそく、YouTube内を検索したら、動画はいっぱいあって、面白いことを、沢山やっている。

どの動画も興味深いんですが、最近(2011年春)観た中で特に素晴らしかったのが、下の動画です。(*2)

こんなに良い音のドラム、他で聴いたことありますか?

*2 以前に紹介していた動画は消されちゃいましたが、さらに素晴らしい動画がアップされてたので差し替えました。


☆マイナスワン音源と合わせて叩く、ギャビン・ハリソン


チューニング上手すぎ! ドラムの「音そのもの」で衝撃を受けたのは、1980年代前半のガッドを聴いた時以来ですよ。

そして、プレイ自体も、文句なく素晴らしい。

フレージング、音色、ダイナミクス、グルーヴ、展開…。

セットされている楽器が、すべて「適材適所」に無駄なく使われて、一分のスキも無い、見事に緻密なドラミング。

トリッキーな手法や、耳慣れないフィルも、すべてが「音楽的」で、けっしてオーバープレイにはならない。素晴らしすぎ!

さらに面白いのは、プレイの中に、何人もの過去の名ドラマー達の姿が見え隠れすること。

スティーヴ・ガッド、デイヴ・ウェックル、ヴィニー・カリウタ、ジェフ・ポーカロ、デニス・チェンバース、サイモン・フィリップス…。

1980〜90年代の名ドラマー達の「美味しい所」を凝縮したようなプレイは、かつて僕が夢想した「理想のドラムプレイ」そのもので、もう、すっかり、ギャビン・ハリソンにぞっこんです。

ところが、その後調べてみたら、意外な事に、ギャビン・ハリソンのキャリアは非常に長く、約30年に渡って、第一線で活躍し続けて来た事が分かりました。(*3)

しかも、若くはないと思ってけど、なんと、同世代だった(笑)。

なるほど、上記した人達の影響を強く感じたのも、僕の理想に物凄く近い演奏だったのも、非常に納得出来ました。

最高のテクニックと、美しい音色、精密で滑らかなグルーヴと、多彩な表現力を兼ね備えた、ギャビン・ハリソン。

今、まさに旬。そして、今後の活躍に超期待なのです。

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*3 ギャビン・ハリソンの共演歴(一部)
イギー・ポップ、ポール・ヤング、バナナラマ、レベル42、ミック・カーン、デイヴ・スチュワート、インコグニート等々











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