従って、この加減速練習は、ドラマーにとっては絶対に知っておかなくてはならない、否、まず最初に知るべき練習法なのです。(*3)
この練習法によって身に付くのは、まずは、スピードです。
ゆっくりな速度から、徐々にスピードアップしていく事によって、確実なスピードが身に付きます。
ハッキリ言って、一般的な音楽しか演奏しないなら、プロレベルでも、この練習だけでスピードは充分足ります。(*4)
また、幅広いテンポの様々な動きを体験する事になりますので、コントロールが身に付きます。
さらに、速度を落としていく際には脱力が不可欠なので、繰り返して行くごとに、徐々に脱力していく事が出来ます。
そして、スピード、コントロール、脱力が身に付けば、当然、持久力もアップする事になります。
また、セットでも、練習台でも、素手・素足でも、メトロノームが無くても、どんな状況でも、いつでも行える方法です。
「下手なままで良い」という人以外は、やるしかないでしょう。
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*3 僕の最初の師匠である、ジミー竹内先生の教則本でも、基本練習の2ページ目で、一つ打ち(シングルストローク)と二つ打ち(ダブルストローク)の練習法として紹介されていました。
なぜ、忘れられてしまったのでしょうか?
*4 実際、日本のプロドラマーの大多数は、ストーンキラーなんてやった事がないし、興味もないでしょう。
本来、リバウンドだ、ストーンキラーだ、モーラーがどうした・・・なんて言うのは、加減速練習を散々やった後で、どうしても自分のスピードやコントロールに不満がある人だけが考えれば良い事なんです。
しかも、モーラーやグラッドストーン等の奏法や、ルーディメンツも、結局は、加減速練習で行う事になるわけですし…。
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