でも、そうやって苦労していたある日、当時教室に通っていたジミー竹内さんの教則本に『レッドブーツ』途中の4分の7拍子のパターンが紹介されてるのに気づいたんですよ。
他の楽器は7/8の2小節単位のフレージングなのに、ナラダは、スネアとキックだけ7/8で、ライドのカップは4分で鳴らし続けるという変態ぶりで、当時の僕には、まず、どういう手順にすれば良いのかすら分からなかった。
だから、「ラッキー!先生に聞けば一発で解決だ!」と
「先生の教則本に『レッドブーツ』の、7/4のパターンが載ってますよね?」
と切り出したら
「あ〜? 7/4? そんなの載っけたかなあ…」 と、つれない返事。それで、教則本を開いて
「これです(^^)」
と見せたら
「あ〜、ここはオレは書いてないんだよ、 弟子に任しちゃったから」
って………。
なるほど、よく見れば確かに教則本の背表紙には『ジミー・竹内編』と書いてあるんですよね…。そして少年はまた大人になったのでした(笑)。
…と、話が横道にそれましたが、ナラダ・マイケル・ウォルデンは、僕が、変則的なリズムパターンや、ちょっと変わった「ノリ」(グルーヴ)に興味を持つきっかけになったドラマーでした。
その後、ソロ・アルバム(*4)も買って聴きましたが、ドラムマシン的なリズムを取り入れた先達でもあると思います。
1980年代の後半からは、プロデューサーとしての活躍ばかりでしたが、2008年頃から、またドラムを叩き始めたみたいです。
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