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★ ビートルズのドラム疑惑について。その1:疑惑の経緯と「怪しい曲」


まず、この疑惑について、詳しくご存知でない方もいらっしゃると思うので、簡単に経緯を書いておきます。



すべての発端は『リズム&ドラムマガジン』(*1)のインタビュー記事で、バーナード・パーディが「実はビートルズの21曲は僕が叩いているんだ」と話したことにあります。

注意して頂きたいのですが、これは決して「みんな知らないだろうけど、実は僕、あのビートルズの録音にも参加してたんだぜ!いぇ〜い(^O^)/」という意味ではないという事です。


*1 『1993年4月号』らしいです。残念ながら現物が手元になく、パーディの発言内容は僕の記憶に基づいていますので、100%正確ではありません。
 もし、当該のドラムマガジンをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報提供をお願い致します。


パーディは「(リンゴが叩いてると皆が思い込んでる)ビートルズの楽曲のうち、21曲は、実は僕が叩いて(差し替えて)いたんだ」という意味の“爆弾発言”をしたのです。


それどころか「リンゴはタイム感が悪くてね。実は彼自身が叩いた曲は1曲も無いんだ(ビートルズのドラムは全て「差し替え」だという意味*2)とか、「このことは、いずれ本にするよ」とまで語ったのです。

これが本当なら、ビートルズに関わる疑惑やスキャンダルの中でも、前代未聞の大変な話です。なにしろ『ビートルズ・サウンド』を根本から否定することになるのですから…。


*2 これはあり得ないですね。ビートルズには「当て振り」じゃない「実演奏の映像」も沢山残っていますが、レコードの演奏と、そんなに違いませんから。
 いくらなんでも、パーディが言うほどリンゴは下手じゃないです(苦笑)。


ちなみに、リンゴ・スター本人は後に同じドラムマガジンのインタビュー(*3)で、この件について聞かれた際「似たような話がビートルズの現役当時から腐るほどあったよ。くだらない噂ってやつさ」(趣意)と、簡単に否定していますし、パーディの本が出版されたという話も全く聞きません。



*3 残念ながら、何年何月号か失念しました。たぶん「オールスターズ」で来日した際のインタビューだと思うのですが。
 もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら、情報提供をお願い致します。


また、Web上には、この疑惑について深く突っ込んだ論はあまりなく、特に「パーディが叩いている楽曲を根拠も挙げて推理しているもの」は、ほとんど無いようです。

しかし、ビートルズから音楽の道に入り、リンゴ・スターのドラムソロ(*4)がキッカケでドラムを叩くようになった僕は、同時にバーナード・パーディも大好きで、教則ビデオなどは、もう何度も見返しているので、この疑惑を放ってはおけません。



*4 言わずと知れた『アビー・ロード』の『ジ・エンド』です。ドラムソロ嫌いだったリンゴの、唯一の“らしい”ソロですね。左利きならではの手順が満載で、右利きの人には叩きづらいはずです。

そして、もしパーディが言うように「21曲を叩いて」いるのであれば、それはビートルズ初期ではなくホワイトアルバム以降、特に『レット・イット・ビー』と『アビー・ロード』に収録されている楽曲のはずだと推理しており、

具体的に挙げるなら
サムシング
ユー・ネバー・ギブ・ミー・ユア・マネー
アイ・ミー・マイン

等が、かなり怪しい
と考えています。

ただし、これは、あくまでも、僕のドラマーとしての耳で聴いて判断した「仮説」にしか過ぎず、裏づけする物的事実や証言の類は一切ありません。

けれども、同じドラマーになら、沢山のドラマーのプレイを、いやというほど聴いて来たドラマー達になら、共感してもらえるのではないかと思っています。

ですから、「リンゴ大好き」という人にはもちろん、「リンゴなんて、下手じゃん」という人にも読んでもらい、そして、ぜひ、検証してみてもらいたいのです。

この中で紹介しているCDやビデオは、たやすく手に入るものばかりなのですから…。


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2.怪しいと思う理由


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