読んでるのは「まだスティックも買ってないよ!」という人かもしれないので、余計なお世話と言われれば、その通りなんですけどね(苦笑)。
僕はそんなに楽器の買い替えが激しい方じゃないと思いますが、それでも、長年ドラムを叩いて来て、僕の前を通りすぎて行った楽器もたくさんあります。
「思ってたのと違った」「飽きてしまった」「お金がなくなった」…いろいろな理由がありますが、ずいぶん経ってから「売るんじゃなかった!」と、後悔することも少なくないんですよね(泣)。
たとえば、20歳前後の頃、友達が石橋楽器新宿店でバイトしてて、よく遊びに行ったんですが、ある日、ドラム売り場の片隅に、古ぼけた16インチのクラッシュシンバルがスタンドにセットしてあるのを見つけたんです。
パッと見は、昭和40年代頃の品じゃないかという感じ。Aジルジャン系のルックスだけど、印刷されたロゴだけじゃなく刻印すら消えてしまっていて、実際のメーカーは分からない状態で、値段はなんと、3000円。
念のため、上から下から眺めてみたけど、ヒビ・欠け・割れはありません。それで、「ライブの時の予備くらいにはなるかも。遠くから見りゃAジルに見えるだろうし、一応試奏してみよう」と、叩いてみたら、ことのほか良いんですよ、これが。
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