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★ 惚れた楽器は売っちゃダメ:その2「TOSCOのライド」


TOSCOって、知ってます? TESCOじゃないですよ、TOSCO。そういうシンバルメーカーがあったんです。(*1)

これを買ったのは、まだ池袋にあった頃のモリタ楽器でした。ちょうど、ちょっとジャズを聴きかじり始めて、ライドシンバルは、とにかくピッチが低い方がカッコイイ…と思い込んでた頃で(苦笑)。



*1 TESCOは、昔の国産ギター&アンプメーカー。TOSCOはイタリアのシンバルメーカーです。


ある日、店先に上下2段に20インチの見なれないライドが飾られてたんです。Aジルよりもっと白っぽい、ヨーロッパの「つや消しの銀食器」みたいな感じの品の良いルックスで。


「あのぉ、これって?」「TOSCOですよ。叩いてみますか?」と先代のオヤジさん(*2)。叩いてみたら、なんというか、スッキリしてて渋い、控えめな音で、ピッチが高めなのと、低いのと。

確か、18000円とかだったんじゃないかな? 当時、Aジルの20インチは3万円以上しましたから、かなり安い。1週間くらい考えて、結局ピッチの低い方を買いました。

その時は、18インチのパイステ 2002 Mediumと、同18インチの Aジル PingRide を持ってましたが、まだ20インチのライドを持ってなかったんで、ちょうど良いかなと思って。



*2 いつもタバコを咥えて、ダンディーだったモリタ楽器のオヤジさん、この方のお世話になったドラマーは多いと思います。


ところが、このTOSCOの20インチは難しい楽器でした。当時やってたのは、ポップス〜ハードロック系の音楽だったから、ピッチの低いライドは合わないんですよ。

しかも、バンドの中で叩いたらパワーも足りなくて、ただでさえピッチが低いから全然音が通らない…(泣)。

デモ・テープの録音で何度か使いましたが、結局、手放しちゃいました。もう手放した経緯も忘れてて、行き先不明です。

手放したのを後悔しだしたのは、ここ数年、ブルースを好むようになってから。あの渋くて控えめなTOSCOは、ロック系では使えなくても、静かなブルースなら使えるかもしれない!と思って。

しかも、使い込んで汚してたら、かなり良い感じになっていたかも…と思うと、「あ〜、手放さなければ良かったぁ〜」と、つくづく後悔してしまうわけです。

☆ちなみに、TOSCOの音(MP3)です。
(18歳頃友人と録ったデモテープより)
カセットで録ったので音は良くないですが。


その1
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その3:パール・ロックンローラー


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