いくら、小音量のコントロールや連打が楽なスピードキングペダルだからって、練習してなくて、あの安定感と歌い方なわけでしょ? 練習したら、どうなっちゃうの?(苦笑)
フィルインも「何も考えてない。同じ事は2度と出来ない」とか言いながら、なんであんなに曲にピッタリ合ったフィルを、バッチリなダイナミクスとタイミングで決められるのか?
他にも、オマー・ハキムだけかと思ったキックのゴーストノートを、ビートルズ初期の頃からやってたり、スティックを横向きに振る独特の奏法も、8ビートとシャッフルの時では、逆向きにしていたり…と、リンゴのプレイを細かく見て行くと、何気に、信じられないような事を沢山やってるんです。
これだけの事実を知れば、少なくとも、ビートルズのドラマーとしては、間違いなくリンゴがベストだと思いますし、ビートルズを抜きにしても、とても「ヘタ」だなんて言えませんって。
それに、ジョン・レノンの最高傑作アルバム『ジョンの魂』のドラマーとして、あのリンゴ以上のプレイやアプローチが出来る人は、どう考えても、まったく思い当たりません。
なので、今までどうしてもリンゴの良さ・凄さが分からなかったという方には、『ジョンの魂』を聴く事をオススメします。歌伴(歌モノのバッキング)のドラムとしては、究極だと思いますので。
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